弊社のデニムはセルヴィッチデニムを採用しております。
1950年代と同じ製法で織り上げられたピンクセルヴィッチ。
独特の凹凸感と深みのある色合いで、しっかりした厚みがあります。
履いている時に無意識に手で摩ってしまい、気がついたら手がインディゴ色になってしまうというイメージが湧くかと思います。
もちろん経糸にはムラ糸を使用しているので色落ちに期待が持てる生地です。
生地はキバタデニムを使用。
<キバタデニムとは>
通常、生地は織り上がった後、防縮加工を施して生地に安定感を持たせるが、キバタデニムは生機と表す通り、力織機で織り上げられたままの状態を言います。
キバタデニムの特徴は織り上げられたままの状態のため、独特のゴワゴワとした凹凸感のある触り心地と深みのある色落ちが期待できます。
反面デメリットもあり生地に安定感がないため裁断後は端がすぐにほつれていったり生地が反り返ったりと非常に縫いづらく、縫い縮みも起こります。
キバタデニムは経糸のテンションをギリギリまで緩めているため職人の技術力が必要となります。
それに加えてキバタデニムは季節によっても扱いを考えなければなりません。湿度の多い日は生地が湿気を吸い取り膨張してしまうからです。
例えば湿度の多い雨の日に裁断する。そして天気の良い翌日にそれを見てみると縮んでしまっていて使えなくなるということもあります。
それでもキバタデニムを使うこだわりは捨てられない。